中央の競走馬1頭、2025年の平均収入は872万円。預託料と並べるとどう見える?
JRAは2025年に出走した11,923頭に対し、馬主へ賞金等約1,040億円を支払い、1頭平均の年間収入を約872万円と公表しています。預託料は1頭月70万円程度。数字を混ぜずに見ます。
JRAが出している4つの数字
2025年のJRA公表値で押さえたいのは、出走馬11,923頭、馬主へ支払われた賞金等約1,040億円、1頭平均の年間収入約872万円、そして美浦・栗東の預託料が1頭1か月70万円程度という4点です。
| 項目 | JRA公表値 |
|---|---|
| 2025年の出走馬 | 11,923頭 |
| 馬主への賞金等 | 約1,040億円 |
| 1頭平均年間収入 | 約872万円 |
| 預託料の目安 | 1頭1か月70万円程度 |
月70万円を12か月で単純計算すると840万円。ただし、これは「平均馬なら32万円黒字」という意味ではありません。
平均872万円を「普通の馬の稼ぎ」と読まない
JRA自身が、実際に得られる金額は競走成績で大きく変わると注意書きを付けています。賞金は均等に配られません。高額賞金を得る馬が平均値を押し上げるため、平均値だけでは個々の馬の収支を説明できません。
さらに支出は預託料だけではありません。馬の購入費があります。JRAが掲載する2025年度のサラブレッド1歳市場では平均価格1,477万円、中間価格616万円、最高価格4億6,200万円でした。平均価格と中間価格に大きな差があるところも、価格分布が均一ではないことを示しています。
「月70万円」の中に入るもの
JRAは預託料を、飼料代、飼育・調教費用など馬の飼養管理にかかる費用と説明しています。実際の契約額は厩舎ごとに異なり、馬主と調教師の直接契約です。月70万円は請求書の固定価格ではなく、JRAが示す目安として扱うのが安全です。
この数字から作れる質問
- 年間8走の馬なら、1走あたりいくら入れば預託料を賄えるか
- 購入価格616万円を含めた初年度の必要額はいくらか
- 3年間走らせた場合、購入費を含む損益分岐はどこか
- 中央から地方へ移ったとき、預託費と出走機会はどう変わるか
「馬主は儲かるか」という一言ではなく、購入価格、現役期間、年間出走数を分けて計算したほうが実態に近づきます。
このサイトでの扱い
平均値を収益予測には使いません。公表値として記録し、具体的な収支は条件を入力する計算ページで別に扱います。馬の成績や契約によって変わるものを、固定の「相場」として断定しないためです。